普通教室にPCとプロジェクタ−福岡県田川市

         学習の動機付けに効果 


 福岡県田川市では、平成13年度末に地域イントラネットを構築すると同時に市内すべての小中学校(小10校、中8校)のすべての普通教室に光ケーブルで結ばれたコンピュータ1台、プロジェクタ1台を整備し、動画コンテンツを活用するといった授業を既に進めている。
 同市のネットワークは、たがわ情報センターを核に各小中学校や市の公共施設を光ケーブル(100Mbps)で結び、ネットワーク内でTV会議もできる動画配信可能なシステム。
 たがわ情報センターのサーバには、VODシステムが導入され、各教科各学年の動画コンテンツが市内の学校から引き出せる(コンテンツは年次更新)。
 各学校では、総合的な学習の時間で、米作りをテーマに市内の学校同士でTV会議で交流したり、インターネット上のフリーの動画コンテンツを授業の導入に使っているという。
 「授業の導入において子どもたちに課題意識を持たせるのに、動画コンテンツは効果を上げているようです」と学校教育課の小林清指導主事は半年間の取り組みを振り返る。
 普通教室での利用を開始する前に、すべての先生が利用しやすいようにマニュアルを作り研修をした。また、夏休みには、各学校とも1回は情報センターで研修を行う計画。そうした取り組みの中でかなりの先生が教科の授業でコンピュータを利用しているようだ。
 普通教室では、一体型の液晶ディスクトップが教卓の上に置かれ、スクリーンは黒板の手前に。プロジェクタは、天井に吊るされている。

(2002年8月3日号より)


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