Eスクエア・アドバンス実施へ
財団法人コンピュータ教育開発センターは、平成11年度から3年間行われたEスクエア・プロジェクトの後を受け、ITを活用した教育をさらに促進するため、「すべての教室にインターネット接続、コンピュータ2台とプロジェクタが導入」された2005年度の学習環境を想定した事業「Eスクエア・アドバンス」を実施すると発表した。
同事業の目的は、1教育・学習に役立つ情報技術の活用を、先進的な事例により示すこと2教育・学習に有効な情報技術活用の要件及び方法を研究し普及すること。
このため、企業及び団体を応募対象者として10件程度の提案を公募する。予算総額は約2億円。学校でのニーズにあった授業実施、教材・教具開発ができるように教育委員会、学校などとの協力体制が整っていることが応募の条件となる。
対象プロジェクトは、1IT教材・教具(教育用ハードウェア・ソフトウェア)を授業の中で試用。有識者等の評価をもとにそれらを改良し、そこで得られた情報及び要件を公開することを目的とするプロジェクト2授業におけるIT活用を検討し、教育・学習の効果を高めるための工夫・ノウハウ・事例を収集するプロジェクト3地域の企業、教育委員会などの公的機関などが協同実践する、ITを活用した効果的な教育・学習方法を検証するプロジェクト。
来年2月中旬までに成果物が納品され、プロジェクトの成果は研究開始後順次各ホームページで公開されることになる。申請書の受付期間は、7月18日まで。採択発表は8月中旬。
http://www.cec.or.jp/
また、同センターは、企業や団体などを応募対象者に「地域産業協力型教育情報化推進事業」も公募する。
これは例えば、「缶詰製造業」での缶詰ができるまで、といった産業界ならではの教材、デジタルコンテンツを学校に提供。あわせて産業界の人材が講師として学校に出向き、質問に答えたり指導に参画し地域産業などについての理解を高めるもの。予算総額1億2000万円、15件程度。
(2002年7月6日号より)
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