新1年生全員を対象にパソコン組立講座開催


 私立横浜中学校では、4月21日(土)、22日(日)、28日(土)の3日間に分け、新入生と保護者を対象にパソコン組立講座を開催した。昨年に引き続き、2回目の実施となる。
 当日組み立てたのは15インチのディスプレイをもつデスクトップ型コンピュータ。部品は大型量販店から購入し、当日はその量販店から委託した講師3人と派遣スタッフ8人が中心となり指導した。情報教育の教員やマルチメディア班(課外クラブ活動)の2・3年生5人はサポート役にまわり支援。マザーボードなどのパーツの組立からWindowsMeやドライバのインストール、ダイアルアップやメールの設定までを一通り行う。ターミナルアダプタやISDNを利用する家庭には個人的に後日アドバイスをする。また、希望者にはプリンタの販売も行う。
 横浜中学校はCATVインターネットサービス「しーぷるねっと金沢」の光ファイバーを使い、35台のパソコンが常時接続されている。そのため、昼休みや放課後には、生徒が自由にホームページやメールを利用できる。また、技術の授業では、毎週1時間、タイピング練習からワープロ、表計算ソフトの使用法、メールの送受信の仕方、ネチケット、ホームページの利用法、html言語までを学ぶ。
 学校のコンピュータ環境が充実しているなか、なぜ全員でコンピュータを組み立てるのか、コンピュータ指導担当の清田祥一郎先生は言う。
 コンピュータのハードウエアを理解することの有用性がわかるようになる。
 親子の共同作業の場を作ることができる。
 完成した時の充実感を体験できる。
 同一環境で本校オリジナル学習ソフト「L.A.U.D」(ラウド)を利用していくため。
 組立の際に学校のホストコンピュータに接続する設定を行うため。

 組み立てたパソコンは家庭に持ち帰り、学習ソフト(同校独自開発)の利用や学校からの電子メールの受信などへ活用される。また、昨年度からは、保護者にもメールアカウントが発行され、生徒の自宅のコンピュータから保護者が送受信を行うこともできるようになった。さらに技術科では文章作成などの課題もメールで提出する。
 学習用のCD−ROMソフト「L.A.U.D」(ラウド)は、英文法と漢字の家庭学習を支援。宿題や自主的な勉強を自分のペースで行うことができるようになっている。ソフトは学校のデータベースサーバと通信回線で結ばれており、生徒の家庭学習の状況はすべてサーバに蓄積さ
れる。また「L.A.U.D.
Teacher’sCenter」に接続すると個人がどこを間違えたのか学習履歴で確認でき、担当教員からの適切なアドバイスを受けることも可能となる。
 今年からは学内にサポートセンターを設け、派遣スタッフが常時、修理や相談に応じている。
 また、年5回、土曜日の午後には、保護者を対象にした講習会を開催し、保護者の活用も支援していく。




(2001年5月5日号より)