早稲田大学 IT教育研究所設立へ
早稲田大学は、平成12年12月1日付けで、プロジェクト研究所のひとつとして「早稲田大学IT教育研究所」(所長 後藤滋樹教授)の設立を承認した。それに伴い、今まで、インターネットの初等中等教育機関向けヘルプデスクサービスをはじめとする普及、啓発を進めていた、早稲田大学教育支援プロジェクトJERIC(JapanEducationalResourceCenter)は、研究所所管のプロジェクトして新たに活動を進めることとなった。
今後、IT教育研究所は、JERICインフォメーションデスクの活動に加え、わが国における教育機関とボランティアや企業等との連携方法の研究(PartnershipinEducation)、教育カリキュラム研究開発、教室などの学習環境システムの研究開発、海外教育機関との連携および人事交流などを目指すという。特に、これらの活動については、教育現場の意見やニーズをもとに研究開発を進めていくという。
なお、本格的な運用は、平成13年4月からになるが、夏にはロスアンゼルス市教育委員会の協力をもとに、全国3か所(東京、大阪、北海道)でカリキュラム開発とPartnershipinEducationの講習を中心とした学習会を企画している。また、現在コンピューター教育開発センターと共同で進めているE−スクエアプロジェクトのヘルプデスク事業も引き続き行われる。
(http://www.jeric.gr.jp)
わが国でも珍しい、現職教員の意見をもとに「教育現場でのIT(情報技術)の活用」を中心に研究を進める新しいタイプの研究所に期待がもたれている。
(2001年2月3日号より)
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