教育情報化に向けた各地の教育委員会の動き


高速ネットワークで動画共有

 埼玉県川口市では、地域イントラネット基盤整備事業において、市役所を中心に庁内LANの整備を行うとともに、学校74校をはじめとする公共施設を自営の光ファイバー網で結び、大容量高速ネットワークを構築。学校および公民館等の施設では、高画質動画による教材の活用や遠隔学習の実施が可能、情報リテラシーの向上を図る。
 このほか、市の高度情報化の指針となる「川口市地域情報化計画」を策定。市民との情報ネットワーク化に向け、地域イントラネットの構築に取り組んでいる。また地域産業活性化においては、地域ポータルサイト「MyCity,s」を構築した。
 平成9年には、埼玉県南5市が、テレトピア構想の指定を受け1行政情報システム(県南5市まちづくり協議会ホームページ)、2コミュニティ放送システム(ケーブルテレビ3社で構成)を運用し、5市の情報を逐次HPや役所等に置かれたキオスク端末に発信・更新している。
 また平成11年度、郵政省の委託事業として、埼玉県南5市地域が動画配信技術や光ファイバー等を活用した広域ネットワークシステムを構築。現在では、さいたま新産業拠点整備計画・SKIPシティ事業の推進を掲げ、平成15年には、県映像施設や通信関連企業などが集積・連携する、映像通信の一大拠点が誕生する。

ルータでアクセス制御

 埼玉県川越市は、平成12年度補正予算による地域イントラネット基盤整備事業で小学校33校、中学校22校、市立商業高校1校、養護学校1校の計57校と公民館などの公共施設50か所を光ファイバ−(1・5Mbps)で結ぶイントラネットを構築。
 学校では、コンピュータ教室と職員室のLANを順次整備。新規に導入される603台のコンピュータを含め1700台のコンピュータがネットワークに接続され、現在順次ネットワークが稼動し始めている。
 歴史的な街並みの残る川越市には、平日でも観光客が訪れ、市のホームページへのアクセスも多い。NIMDAの被害が全国的に起こった9月下旬には、多数の感染メールやサーバへの不正アタックもみられた。
 サーバへの不正アタックがあった場合は、特定の職員の携帯電話にメールで知らせが届くように設定、学校のセキュリティにも慎重を期している。ウイルス対策ソフトとして、市のサーバに「インタースキャン」などを導入するとともに、学校のコンピュータにも1台ずつ「ウイルスバスター」を導入。ウイルスへの感染を防御している。また、教職員用と児童・生徒用のネットワークを切り分け、職員室のPCからはコンピュータ室のPCにアクセスできるが、コンピュータ室からは職員室にアクセスできないようルータによりネットワークを設定している。

Web上で罹患状況確認

 上越教育ネットワーク研究会(JoRNE)は、新潟県上越市教育委員会内に事務局を置き、会員校のインターネット・ネットワーク接続や情報化の支援を行っている研究会。会員校は近隣の4町村を含め、小学校41校、中学校13校、高校8校、大学・短大2校に及ぶ。上越市が中心となり、文部科学省と総務省の連携事業である学校インターネット1のモデル校に市内の小中学校15校、高校3校、近隣4町村の中学校4校が指定されているが、その地域ネットワークオペレーションセンターのサーバもJoRNEに置かれている。
 同研究会では、教職員にネットワーク環境に慣れてもらうために、校務を支援するさまざまな仕掛けを作っている。1つは、県内600校の小学校長が一堂に会する研修会への申込みをWeb上から登録できるようにしたシステム。申込み登録だけでなく、地区ごとに登録状況の確認ができる。また、養護教諭の懇談会の席上、「各小中学校から市教委にインフルエンザの罹患状況が毎日報告されているが、我々も見られるようにはできないだろうか」−そんな話し合いから生まれたのがインフルエンザ罹患状況の報告・閲覧システム。養護教諭の要望をもとにJoRNEが開発。上越市教育委員会からJoRNEが委託を受けているデータベースサーバ上にシステムが作られているもので、Web上で学校・学年・クラス単位でインフルエンザの罹患状況を登録・確認することができる。
 また、備品管理システム・会計システムもWeb上で入力・管理ができ、他校の状況も分かるようになっている。さらに、市内29小学校、9中学校の学校図書館の図書・ビデオ・CD・CD−Rbヒ 010811a.html"mラ `"CミH=rKpR逑@bヒ 010811b.html"m ヌV,`"CミH=r逑@bヒ 010811c.html"m ヌV,`"CミH=r逑@ッbヒrensai010714c.html`"CミH=rKpR逑@ybヒrensai010811a.html,`"CミH=r逑@\bニre_010825c.html ヌV