教職員のメンタルヘルス 「仕事で、特に人間関係で、どうしようもなく悩んだときどうしますか?」と聞いたとする。あなたなら、どう答えるだろうか? 「温泉に行きますかねえ」 こういった回答をする人は(程度にもよるが)、まだ大丈夫な事が多い。自分で気分転換をする方法を知っているからだ。ビジネスマンなどにこの質問をしたとき「すこし、色々話したほうが良いかなあ」と僕が考えるものは、次のような答え。 「本屋や図書館で、役にたちそうな本を探します」 その解決方法が、自分の内側ではなく、外側にある。納得できる解決方法が見つからなければ、焦りながら本を延々と探しつづける。見つかったとしても、それで上手くいったのなら問題ないが、上手く行かない場合は、焦りながら、また、探すことになる。 世の中、思い通りに行かないというのは、至極当たり前の事。(自分自身の事を含め)思い通りに動かすにはどうしたらよいかという考え方ももちろんある。悩みなんてなくしてしまえ、「悩み=悪」というような考え。いわゆるビジネス書やハウツー本などの考え方は、こちらの方だ。 しかし、反対に、思い通りに行かない世の中と、どう折り合って生きていくかという考え方も、もちろんできる。 ■教職員のメンタルヘルス 神奈川県立総合教育センターが、平成16年度の新任教頭(小・中学校)研修講座で使った学校経営研修ノート。この中にも書いてあるとおり、教職というのは、色々な意味で思い通りにならない仕事だ。人間を相手にする仕事なので、当たり前ではある。該当部分の引用をしてみよう
このサイトは、管理者向け。観察の大切さや、組織作りの重要性などが書かれている。 ◇ 自分自身のメンタルヘルスについて考えたいときは ■職場のメンタルヘルス (財)労働科学研究所の主任研究員の方のサイト。「職場」という観点からメンタルヘルスについて書かれている。色々と興味深いが、「職業とストレス」の中の「教師のメンタルヘルス」に目を通すだけでも、教職員の方にとっては、十分な示唆がえられると考える。 最後に、僕の個人的なセッション体験から実践的な知識のTipsを。 ポイントは、姿勢です。自然に座ったときの姿勢。背中がかなり湾曲している人(お尻を前に突き出して、さらに背もたれに寄りかかる姿勢)は、なにかあったときに、「折り合う」だけの気力がついていかないことが多い様です。もし、ご自分がそういう姿勢をとっているようだったら、折にふれ、気がついたときに修正しておく事をお勧めします。(榊原) |