「ことばの力」を育む 今回はサイト紹介。広島県教育委員会の「子どもたちに「ことばの力」をはぐくむために」。教員側・家庭側の双方から、こどもの「ことばの力」を育むために必要な知識や、取組事例などをまとめている。 ■「子どもたちに「ことばの力」を 広島県教育委員会の主張はシンプルで そのために、学校側ができることとして、 そのためのサジェスチョンにあたるのが、このページ 「この教科では、こういうことばの能力を身に付ける」という「あるべき論」の示唆に留まっており、実際の指導内容は各教員にまかされる形になっているのが残念。 それをフォローする形になっているのが、実践事例集である ◇ ◇ 【家庭でもことばの力を育む】 ■家庭での会話 ■家庭での読書 ■地域での取組み事例 ◇ ◇ 少し古くなるが、心理学で「大衆語」という言葉を提唱した研究がある。イギリスの上層階級家庭と下層階級家庭とでは、家庭内の会話で使われる文章の長さが大幅に異なっているという調査結果から導きだされた言葉だ。 例えば、家に帰ってきたシチュエーションで、
こういう下層階級の言葉遣いのことを「大衆語」と呼ぶ。この言葉には、こういう「大衆語」言葉遣いに触れている下層階級の子ども達は、言語的・論理的な思考能力を養う事ができずに、自分の考えるところを短い、舌足らずの言葉で表すことしかできなくなる(ので、上層と下層との格差は年代を超えて再生産されていく)という主張が込められている。 この主張の是非はともかくとして、言語能力はインプットだけでなく、アウトプットで伸びるところも大きい。一クラス20人〜40人居る事の多い学校では、どうしてもアウトプット(特に「発話」のアウトプット)が薄手になってしまうもの。そのあたりを、家庭で積極的に伸ばしていくというのは、ひとつの方法だろう。(榊原) |