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今年度の全国栄養教諭・学校栄養職員研究大会は、福島県会津若松市で開催される(7月26・27日)。
開催地福島県は、昨年8月の(社)全国学校栄養士協議会の47支部の食育の取り組みに関する報告で「生活習慣についてのアンケート調査結果」の結果を提出した。
「朝食抜きの児童生徒をなくすこと」を目的に実施され、起床・朝食・学校給食・間食・夕食・テレビ・ゲーム・睡眠・感情など20問の設問が用意され、同県内小学校5年生と中学2年生の計7070人を調査対象とした(平成16年12月〜平成17年3月調査)。
まず、起床に関して「気持ちよく起きられるか」という質問に対しては、全体で10.6%しか「すっきりと目が覚める」と答えていない。多くは「少し眠たい」という回答であったものの、「眠たくてなかなか起きられない」が小学校で21.2%、中学校で39.9%となり、全体で約3割がすっきり起きられないという結果がでている。
朝食については、「毎日食べる」という回答が全体で80.1%となっており、「ほとんど食べない」という回答は3.0%とわずかだった。しかし、小・中学生を比較すると、毎日食べないという回答が中学生に多いことが明らかとなった。
その理由には、食欲がない・食べる時間がないという回答が多く起床との大きな関連性がうかがえる。
夕食は約9割誰かと食べる
また、朝食・夕食それぞれを「どのように食事をしているか」という質問に関しては、朝食は全体の54.4%が家族の誰かと食べる」と答えており、小・中学生ともに5割を超えており、「家族そろって食べる」との回答は全体で24.7%となっている。誰かと食べている状態は全体で約8割となっているものの、家族と食べたいが一人で食るという回答が全体で9.3%というのも見逃せない声だ。
夕食に関しては、家族全員か誰かと食べているという回答が全体で93.2%となっており、一人で食べる状態が朝食よりは少ないという結果となった。
睡眠時刻に関しては、やはり小学生と中学生では差があり、小学生は9時〜10時時の間という回答が40.5%と最も高く、中学生は、11時〜12時の41.3%が最も多い時刻となっている。
イライラなど心の不安定さも
さらに、問20では体の疲れや心の疲れについて質問しているが、全体の3割強が「しばしば体がだるいと感じる」「いつも体がだるいと感じる」と答えており、頭痛を頻繁に感じている児童生徒などもおり、疲労感を感じている児童生徒が多いのが現状だ。
心の状態に関しても「何もやる気が起きない」と頻繁に感じている児童生徒は3割となり、「イライラする」と頻繁に感じている児童生徒は4割、「怒りっぽい」と頻繁に感じている児童生徒は4割近くいるなど、子ども達の心の状態が不安定なことは明らかだ。
これらの結果は、朝食欠食や遅い睡眠時刻などといった生活習慣と大きく関わっていると考えられるため、養護教諭と栄養職員を中心とした全教職員と保護者達、さらには地域全体で子ども達の生活習慣を見守る必要があると考えられる。
あなたは夜寝るのは何時ころですか | |||
項目 | 小学校 | 中学校 | 全体 |
8 時頃 | 2.4% | 0.8% | 1.8% |
8 時〜9 時 | 14.5% | 1.3% | 8.8% |
9 時〜10時 | 40.5% | 10.2% | 27.5% |
10時〜11時 | 29.6% | 24.5% | 27.4% |
11時〜12時 | 10.2% | 41.3% | 23.5% |
12時より後 | 2.8% | 21.9% | 11.0% |
H16年12月〜H17年3月全学栄福島県支部調査
【2006年7月15日号】