平成16年度の長期欠席児童生徒数(30日以上)18万6936人のうち、「不登校」を理由に欠席している数は12万3317人で、前年度比較では2909人少なく、割合として2・1%減、文科省では3年連続の減少を強調している。だが、全児童生徒数の割合からみると、小学校は0・32%(2万3310人)、中学校2・73%(10万7人)で、小学校で309人に1人、中学校で37人に1人。これは、小学校で0・01%減だが、中学校では3年間その割合は変わらない。
養護教諭の資質向上、学校内での相互理解・連携体制の確立、地域や関係機関との連携強化など不登校児童生徒に関わる体制が充実している学校もある反面、この数値は厳しい現実を示している。少子化による児童生徒数の減少も社会問題だが、この数値を下げることは、養護教諭全体としての目標の一つとなるのではないだろうか。
【2005年9月10日号】