教育家庭新聞・健康号
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永久歯・むし歯 初めて1本台に
平成16年度学校保健統計調査
 平成16年度の学校保健統計調査速報が12月16日、文部科学省生涯学習政策局調査企画課より発表された。この調査は今年度4月から6月までに実施された学校保健法による健康診断の結果に基づいた調査で、満5歳から満17歳までの児童生徒および幼児が調査対象。調査実施学校数は9165校。調査対象数は発育状態の区分で69万5600人、健康状態で114万6047人。

◇ ◇ ◇

親世代より
  発育ピーク早く

 身長−男女共ここ10年は横ばい傾向。親の世代(昭和49年調査の数値)と比較で最も差があるのは男子の12歳で4・3センチ、女子11歳で3・0センチと高く、17歳では男子2・1センチ、女子1・7センチ。ただ、平成16年度17歳(昭和61年生まれ)と昭和49年度17歳(昭和31年生まれ)の発育量(例えば5歳時の年間発育量は翌年6歳時調査の体位から5歳時調査の体位を引いたもの)の比較で見ると、最も成長している年齢は61年生まれ男子で11歳、女子9歳で、親の世代より1歳早くピークを迎えている。〈図1

 体重−男女共、前年度より減少している年齢が多いが、ほぼ横ばい。親の世代との最大差は男子12歳および15歳で5・0キロ,女子11歳および12歳で2・9キロ重い。また、身長と同様に17歳における年間発育量から見ると、61年生まれは31年生まれに比べ、最も成長している年齢は、男子で11歳時、女子で10歳児で、親世代より男子で2歳、女子で1歳早くピークを迎えている。

 座高−高校男女で増加しているものの、ほほ横ばい。49年度との差では、男子の13歳で2・0センチ、女子の11歳で1・6センチが最大。17歳では男子で1・3センチ、女子で0・4センチ高い。身長に占める足の長さの割合(身長における身長から座高を引いたものの割合)を49年度と比べると、親の世代よりも小さい年齢も。

 〈健康状態〉
 主な疾病・異常等の推移としては、裸眼視力1・0未満者の割合は、小学校を除いて低下。鼻・副鼻腔疾患、虫歯の割合は全ての学校段階で低下、12歳の永久歯の一人当たりの平均虫歯数は59年調査開始以来初めて1本台となった。ただ、ぜん息の割合は幼稚園を除いて上昇している。〈表1

【2005年1月15日号】


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