教育家庭新聞・健康号
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文科省15年度体力・運動能力調査
高校生の体力、朝食で差
小学生 週1回運動の有無で体力差
 高校生では朝食を毎日食べるグループの方が、時々や全く食べないグループに比べて、体力が上まわっている−−先ごろ文部科学省が発表した平成15年度体力・運動能力調査の結果、こんな違いが明らかになった。また小学生では週に1日以上の運動・スポーツを行っている者と行っていない者との差が、学年が上がるほど大きくなっている。


 中・高生の体力テストの合計点を、朝食の摂取別にみると、高校生では毎日食べるグループの得点は男子の場合15歳50点、16歳55点、17歳57点に対し、時々食べないグループは46点、49点、52点。全く食べないグループはさらに下まわっている。女子の場合はさらに顕著で、各年齢とも毎日食べるグループと時々欠食、全く食べないグループの差は各3〜5ポイントに上っている。

 中学生の段階ではあまり差が見られないが、女子では時々欠食と全く食べないグループとで、2〜3ポイントの差がある。

 また中・高校生の体力テスト合計得点を、1日の睡眠時間別にみると、中学生で大きな差はなかったが、高校生では男女とも、睡眠時間が8時間以上のグループより、6時間未満、又は6時間以上8時間未満のグループの方が上まわっていた。

 小学生の体力テストの得点は、週1回以上の運動・スポーツを行っているグループと、行っていないグループの差が、学年が進むほど拡大。特に20メートルシャトルランの11歳男子では2ポイント近い差が見られた。

 さらに20年前を100とした低下の割合は、週1回以上のスポーツ・運動を行っていないグループの低下が大きい。ソフトボール投げでは男子13・2ポイント、女子10・6ポイントの差があった。

【2004年11月13日号】