教育家庭新聞・健康号
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これから先のPTA活動へ
都中P
 多様化する社会環境の中、これまでにない対応を求められているのは学校だけでなくPTA活動もまた例外ではない。

 共働き家庭の増加などで「それどころではない」保護者、「そのために教師の残業や休日出勤などもってのほか」という学校もあって、ほとんど平日の昼間だけ学校行事のお付き合いで活動しているPTAも少なくない。

 東京都公立中学校PTA協議会では武蔵野公会堂(武蔵野市吉祥寺)で4月3日、「子どもたちの教育環境づくりのために」をテーマにフォーラムを開き、都内4校の活動実践報告を行った。

 活動実践報告をしたのは町田市立鶴川第二中学校保護者と教職員の会、中野区立第十一中学校PTA、八王子市立第六中学校PTA、大田区立安方中学校PTA。

 鶴川第二中学校は学校内外の行事などへの参加や手伝いでPTA役員の負担軽減のために取り入れたスタッフ制度導入の報告。第十一中学校は生徒会活動を通しての地域奉仕活動、ボランティア参加の報告。第六中学校では年間主催行事14回、地域との共催行事12回などで昨年度全国優良PTA文部科学大臣賞を受賞した、近隣小学校、地域との連携。安方中学校は3年間と短い期間に子どもたちのいい思い出となるよう行動する「お父さんクラブ」の報告があった。

 報告の中で、「お父さんクラブ」の代表でPTA会長でもある渡部公一さんは、「自分たちのことは自分たちでやるという姿勢、その支援を受け入れてくれる学校の体制が大事」という。

 同協議会会長の吉村芳明会長は、子どもたちのために少しでも関われるようなPTA活動をどう図るか、また、多面的な現状を踏まえ次の展開へステップアップしていかなければならないとし、「これから先の子どもたちのために活動していく」と述べた。

都・校長会の原美津子校長は地域の祭りから駆けつけた
都・校長会の原美津子校長は地域の祭りから駆けつけた

【2004年5月15日号】