教育家庭新聞・健康号
平成15年5月30日文科省発表
「学校給食における食事内容について」


(1) 学校給食の食事内容は、成長期にある児童生徒等の健康の保持増進と体位の向上のため、多様な食品を組合せ、栄養的にバランスのとれた食事となるよう絶えず改善に努めること。また、学校給食の実施に当たっては、児童生徒等の発達段階に応じて指導するとともに、特に次の点に配慮すること。
 1 郷土食や地場産物の導入に関しては、様々な教育的意義があり、食に関する指導の生きた教材として、より効果的に活用できることから、地域の実情に応じた活用について十分に工夫し、魅力あるものとなるよう努めること。
 2 食物アレルギー等を持つ児童生徒等に対しては、学校医、校長、学級担任、学校栄養職員等が密接に連携して学校内の体制等を整備し、できるだけ一人ひとりの児童生徒等の健康状態や個人差を把握しながら、個に応じた対応を行うことが大切であること。
(2) 献立作成及び調理に当たっては、児童生徒等の嗜好の偏りをなくし、食に関する指導の生きた教材として活用できるよう食品の組合せ、調理方法等を工夫すること。
 また、食事は調理後できるだけ短時間に適温で供食でき、衛生的かつ安全であるよう十分配慮すること。
 さらに、調理の多様化等を図るため、必要な調理用機械器具の導入について考慮すること。
(3) 食器具については、安全性が確保されたものであること。また、児童生徒等の望ましい食習慣の形成に資するため、料理形態に即した食器具の使用に配慮するとともに、教育的効果が高いため、地場産物の使用に配慮すること。
(4) 喫食の場所については食事にふさわしいものとなるよう改善工夫を行うこと。
(5) 望ましい生活習慣を形成するため、適度な運動、調和のとれた食事、十分な休養・睡眠という生活習慣全体を視野に入れた指導の取組にも配慮すること。





【2003年7月19日号】