給食の外部委託化進む
平成13年度学校給食実施状況等の調査結果が発表された(平成13年5月1日現在)。児童・生徒数でみると学校給食の実施率は93%で、小学校99・3%、中学校82・0%となった。給食業務の外部委託化、非常勤調理員の割合が増加傾向にあり、調理業務については11・5%が外部委託しており、前年度より1・2ポイント増。非常勤調理員は前年度より0・1ポイント増加し全体の27・4%を占めた。
非常勤調理員27.4%
学校給食実施状況調査 文科省
学校給食の実施率は前年度と比較すると、小学校は完全給食、捕食給食、ミルク給食ともに同率で全体の実施率は99・3%、中学校はミルク給食が0・4ポイント減少し14・0%になったのに対し、完全給食が0・5ポイント増加し67・5%、全体で0・1ポイント増加し82・0%の給食実施率となった。そのほか特殊教育諸学校88・8%、夜間定時制高等学校72・1%、幼稚園は54・4%の給食実施率。
小学校に比べて給食実施率が低い中学校だが、都道府県別にみると実施率100%が31ある一方、大阪(18・1%)、京都(24・2%)、和歌山(29・1%)など低いところもあり全体の実施率を下げている(CSV図=文部科学省)。完全給食実施率でみると、大阪(9・0%)、神奈川(10・2%)、京都(17・4%)の順で低く、神奈川では約5割の生徒に対しミルク給食が行われている。
給食業務の外部委託状況は、調理業務については11・5%の学校が外部に委託しており、昨年度より1・2ポイントと大幅な増加。そのほかの業務についても、運搬33・1%、物資購入・管理9・3%、食器洗浄12・5%、ボイラー管理14・9%とそれぞれ委託率が増加しており、外部委託が進んでいるといえる。
調理方式については、学校数の比率でみると単独調理場方式45・6%(1万4041校)、共同調理場方式54・4%(1万6721校)で前年度と同率。小・中学校別でみると、小学校は前年と変わらず50%ずつであるのに対し、中学校は単独調理場方式が0・3ポイント増の33・2%。
規模別にみると、児童・生徒数500人以下の調理場が最も多く全体の28・9%を占めた。
学校栄養職員数は全国1万1909人で、前年と比べ121人増加であるのに対し、学校調理員は2108人減の7万4893人。そのうち非常勤職員の占める割合が0・1ポイント増の27・4%、2万535人。
米飯給食の平均実施回数は週当り2・8回と前年と変わらず。月当りの実施回数が0・1回増の11・1回であった。もっとも多かった回数は週3回で66・7%、次いで週2回(18・3%)、週4回(8・1%)。週5回、6回実施の学校も全体の4・3%、1394校に上った。炊飯業務については学校数の割合でみると、自校炊飯43・5%、委託炊飯56・5%。
給食回数は前年と変わらず小学校188回、中学校184回。給食費は小学校低、中、高学年ともに0・2%増、中学校0・3%増加となった。
(2002年12月14日号より)
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