食の指導取組体制より一層強化を
「食に関する指導の充実のための取組体制の整備」に関する第一次報告書がまとめられ、栄養教諭創設の検討が行われるなど、学校栄養職員への期待が高まっている。(関連記事1面)
報告書では、食の専門家である学校栄養職員の積極的な協力を得て関連教科等において担任教諭とチームを組むなどして授業への参画の推進を図るとしている。しかし、このような取組の充実度は学校において差があり、学校教育計画の中に位置づけられていない場合も少なくない。
文部省が実施した食に関する指導に関する状況調査によると、平成12年度において、教諭と学校栄養職員とのT・Tを実施した学校は、小学校で32・8%(前年度25・6%)、中学校で15・7%(前年度12・2%)であり、学校栄養職員を特別非常勤講師として活用した学校は、小学校で5・7%(前年度2・3%)、中学校で3・9%(前年度1・8%)とまだまだ低いのが現状である。
また、校内放送を利用した指導や親子料理教室の実施など、何らかの形で学校栄養職員を活用した食に関する指導を行った学校は小学校35・6%(前年度35・1%)、中学校29・4%(前年度26・9%)。
特にこのような指導は行っていないと回答した学校は、小学校37・2%(前年度42・0%)、中学校で41・6%(前年度62・7%)となっている。
いずれも前年度と比べると実施率はアップしており、学校栄養職員の教育活動への参画が進められていると言われるが、今後、一層の取り組み強化が必要であるとのことだ。
(2001年8月11日号より)
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