「栄養教諭」制度も検討
  
食に関する指導体制整備


 偏食など不規則な食習慣が体力低下はもとより、キレたりイライラする一因と指摘されているが、文部科学省ではさきごろ「食に関する指導の充実のための取組体制の整備に関する調査研究協力者会議」を設置。栄養士の資格を持った学校栄養職員の資質向上や職務内容の在り方、食に関する指導の在り方に加え、児童・生徒の発達段階に応じて栄養指導ができる「栄養教諭」(仮称)制度の創設などを検討する。同会議は栄養関連の学部・学科を持つ大学・短大の学識者、小・中学校校長、教育委員会職員らで構成。栄養指導の充実策はもちろん、栄養教諭の創設まで視野に入れさまざまな角度から検討してもらう。関連施策については平成15年度予算の概算要求に盛り込む考えだ。
【調査研究協力者】阿部伊織(全国養護教諭連絡協議会会長)天笠茂(千葉大学教育学部教授)上原正子(愛知県教育委員会学習教育部健康学習課主査)海宝和((社)日本PTA全国協議会理事)香川芳子(女子栄養大学長)工藤悦子(筑波大学附属中学校教諭)田中信((社)全国学校栄養士協議会名誉会長)寺崎利子(東京都豊島区巣鴨小学校長)ほか7名。


(2001年6月9日号より)