シンガポールの情報教育

Xinmin小学校[1]

 五つのコンピュータ教室に各20台以上

日本に比べて、進んでいると言われるシンガポールのコンピュータ教育への取り組みはどうなっているのだろうか。その教育の一端を、インターネットのホームページ(http://www.moe.ac.sg/schools/)で見ることができる。ここで、Xinmin小学校について、紹介する。

 Xinmin小学校には、五つのコンピュータ教室がある。それぞれ、二十台以上のコンピュータがあり、しかも旧い機種から最新の機種まで置かれている。同校は国のAITPプロジェクトの研究指定校だが、五つも教室があるのは日本の小・中学校でも例がないようだ。

 〈コンピュータラボ1〉――主にコンピュータクラブが使用

 一九八九年に設置、二十台のコンピュータがある。主にコンピュータクラブが次のような活動で使用している。

  1. 設備の使用方法の学習Aオペレーティングシステム(DOS,Windows)の学習BワープロCキーボード技術Dデスクトップ印刷(ニュースレター、新聞の作成)E資料収集データー基礎ーFエデュテインメントソフトの使用G思考力を深めるゲームHインターネット、など。  

〈コンピュータラボ2〉――低学年の算数技能修得

 二十三台のコンピュータがあり、低学年の算数技能習得のために使用される。中央に作業机がある。活動:小学3〜6算数ーCDIS/グローバル復習パッケージ

 〈コンピュータラボ3〉――語学習得のために

二十五台のコンピュータがあり、主に語学発達活動(英語と母国語)のために使用される。活動:@英語のCD−ROMストーリーA中国語のCD−ROMストーリーB書道活動Cマレーシア語のストーリーDタミル語のソフトE創作ライティング活動、など 

〈コンピュータラボ4〉――教員研修などのために

 一九九五年に設置された。二十三台のCD−ROM付きPentiumコンピュ−タがある。特別の教育用ソフトとWindows95使用のための教員研修のためにも使用される。

 活動:教師のために=@Windows95の使用Aソフトとハードの管理B新しい教育用ソフトの学習C教育用ソフトの選択。生徒のために=@英語力A算数技術B科学プログラムC社会科学習探求D健康教育プログラムE芸術鑑賞F創作意欲の向上。

 〈コンピュータラボ5〉

 一九九五年九月に設置された。二十三台のCD−ROM付きPentiumコンピュータがある。

 〈クラスルーム指導プロジェクト〉――クラスにも4台ずつ

 このプロジェクトでは、クラスでの学習にとって何が最高のアレンジメントか、いかに教師と児童の関係をとるかを探求している。

 この目的のために、小学校一・二年の各十一クラスルームには、CD−ROM付き、Pentiumコンピュータが四台ずつ置かれている。マイク、ヘッドホンも付いている。

 〈マルチメディア図書館〉 次の設備がある。

  1. 本A“話す本”を聴けるセクションBオンライン上でテレビューコンピュータにより、相互にアクセスできるC新しいGrolier 20ーvol百科事典を積んだPentiumコンピュータDCD−ROM(様々な種類の貸出し、使用)Eインターネットー1996年のプロジェクト 

(教育家庭新聞96年8月3日号から)

 

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